お知らせ

ハイブリッドＥＶ曳船の建造契約締結について

当社は、2022年7月にハイブリッドEV曳船建造計画を発表後、詳細な本船設計の検討を進めておりましたが、この度、金川造船株式会社(兵庫県神戸市)との間で建造契約を締結しました。四囲の環境が変化する中、当初計画より完成時期としてはやや後ろ倒しとなりましたが、その間、当社は造船所や機器メーカーと協働した上で新規国産技術の開発と導入により、本船機器の小型化の実現やメンテナンス性能の向上など期待される仕様に仕上げることが出来ました。

本船はリチウムイオンバッテリーを主体とした電気推進システムに、作業中のバッテリー残量不足を補うための発電機を備えたハイブリッドEV方式を採用します。駆動モーターや旋回装置、電流制御方式などに国内曳船として初採用となる多くの新技術が含まれており、これ等は革新的技術として高く評価され、経済産業省と国土交通省連携の令和7年度「運輸部門エネルギー使用合理化・非化石エネルギー転換推進事業費補助金(内航船革新的運航効率化・非化石エネルギー転換推進事業)」に係る実証事業として採択される事が決定しております。

本船はまた、防災船としての高い消火能力と機能を合わせ持つ仕様となっており、2027年11月竣工後は西日本最大級の化学コンビナートを背後に抱え、クリーン・エネルギー供給拠点を目指す山口県徳山下松港へ配備し、温室効果ガス排出削減で同港湾のカーボンニュートラル計画の推進に貢献して参ります。

当社は“K”LINEグループの一員として「”K”LINE環境ビジョン(2050)」に基づき、地球環境保全や港湾区域環境改善に引続き取り組んで参ります。